
通院中、いろいろなタイミングで
こころが緊張したり
期待と不安が交互に押し寄せることがあるかと思っています。
タイミングをとったあとや
人工授精のあとも
ちょっとソワソワするような、
でも生理が来ちゃったことがよぎっては
みぞおちあたりがヒヤッとするような
なかなか落ち着かない感じがあるかもしれません。
体外受精の場合は
受精して数日育った卵を子宮に還します。
卵が子宮に還ってくる様子を
みなさんはモニターで確認できますので、
移植後は、「わたしのお腹に命がある」
と、強く感じるかもしれません。
妊娠しているかどうか結果がわかるまで
10日ばかりあるのですが、
どうやったってお腹が気になりなるでしょうし
お腹の中の卵さんに影響するかも…
と、思って、普段なにも気に留めずにしていることが
ひとつひとつ気になったりもすると思うんです。
もう、お腹の卵さんと、一緒に生きている時間が
始まっているんですよね。
そういったお気持ちで過ごされていて
妊娠していないという結果だったとき、
こころがガツーンと砕かれるようだったり
お腹の奥がザーーッと冷たくなるようだったり
その結果についてのこころの反応があると思います。
誰かに話したり、泣いたりすることで
少し落ち着くところもあるかもしれませんが、
もしかしたら、もう一度移植をしていくのに
なんか胸がざわざわしているなあ…とか
ちょっとこわいなあ…とか、不安だなあ…とか、
そういった感覚を引き連れて進んでいかれるのかもしれません。
「人に話したら泣いてしまいそうだから、話したくない。」
「カウンセリングがあるよってすすめてもらったけど…
できたらカウンセリングを利用しないじぶんでいたいな。」
と、思うこともあると思います。
こころの守り方も、人によってそれぞれですよね。
「今、わたしのこころは、どんなふうに守ってあげたらよさそうかな?
こころのばんそうこうを貼っておくことかな?
こころを鉄壁で囲っちゃおうかな?
こころが腫れているから、腫れている中身を出してしまうことかな?
こころが冷たそうだから、こころを毛布で包むことかな?」
なんて、想像をしてみると、
こころにとって今必要そうなことが
見つけられるかもしれません。
公認心理師・臨床心理士 間塚