
まだまだ暑い日が続きそうなのですが
とんぼが飛んでいるのを見かけると
そろそろ残暑という時期なんだなあ…と思います。
この間、雨の中を歩いていると、
葉っぱの青いにおいと
ちょっとねっとりした感じが混ざったにおいがしました。
「なんのにおいかなあ?」と思って見上げると
青々と葉っぱをつけた大きなイチョウの木がありました。
夏のイチョウの木のにおいは、こんな感じなんだなあ…
と、しみじみ思いました。
そういえば、嗅覚は五感の中でも
感情や記憶と結びつきやすいんです。
みなさんも
特定のにおいとともにある記憶が呼び起こされたり
こころが落ち着いていく感じがしたりすることが
ありませんでしたか?
わたしは、この間、久しぶりにあんこを炊いていたのですが、
小豆を茹でているときのにおいにしみじみ幸福を感じていました。
わたしにとって豆を茹でるにおいは、そういう効果があるみたいです。
暮らしの中で
わたしたちのこころを喜ばせたり
温かく包んでくれたり
いつかのあの日に連れていってくれるようなにおいは
たくさんあります。
自分にとって心地よいにおいは
精神の安定にも役立つと思います。
高価な香りを買わなくても
例えばお料理したり土いじりをしたり洗濯をしたりする中で
心地よいにおいに出会えることでしょう。
心地よいにおいに出会って
いいにおいだなあってからだが喜んでいることに気づいたら、
ちょっとの間、手を休めて頭も休めて
そのにおいをからだに響かせる時間にしてみたいですね。
そういえば、においには、
実際の「匂い」だけではなく
その対象の「雰囲気」をあらわすこともあります。
不快なにおいがするものとは距離をとったり
心地よいにおいがするものとは親しみをもったりして
わたしたちのひとつの支えや頼りの一つにしてみるのもいいかもしれませんね。
公認心理師/臨床心理士 間塚
*当院に通院されていない方でも
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