
8月が去っていきますね。
「ようやく今年の夏を超えられる…」
と、ホッとしているわたしがいるなあと思っています。
とはいえ、まだ暑さは続くとは思うのですが…
今年の夏は、みなさんいかがでしたか?
わたしは、とあるライブに行ったのですが、
そのバンドメンバーの文集が売っていたので読んでみたら、
その文集の中に「愛は並列」という言葉がありました。
これを書いた人は
からだに不調があって施術を受けているときに
突然「愛は並列だ」と降ってきたみたいで、
これ自体がどういう意味合いなのかは
解説されていなかったのですが、
わたしは「これはすごい!」
と、感じました。
言葉にすると受け取った感じを
全て言い表せないかもしれないのですが、
上下関係がなく
どちらかが一歩下がっていることもなく
じぶんに負担をかけて相手に献身することもなく
相手をじぶんの思い通りにすることも
じぶんを相手の思うように変えようともしない、
お互いがお互いの存在を尊び
適切な距離感で守られている関係上に
並列は生まれてきそうな感じがするなあ…
と、わたしは想像しました。
愛し合っている人同士であっても、
並列でいることって
本当はとてもむずかしいことなんだろうなあ…
と、思っています。
だから、余計に「並列」に惹かれたのかもしれませんね。
お互いのことに口出ししたり、
相手に気を遣って我慢したり
相手が気を遣ってくれていることに気づかず
「してもらってあたりまえ」になったり、
「どうしてわたしの思ったようにやってくれないの?」って思ったり、
「これが絶対いいから、こうしよう」とじぶんの意見を押し付けたりすることが
実際には多いんじゃないかな、と想像しています。
それがよくないということではなくて
そんなようなことも重ねながら
ぐだぐだ言い合いながらやっていくものでもあるのかな…
と、思ったりもします。
こちらの関係も、また尊いですよね。
並列でいることは
むずかしいかもしれないけど、
相手がじぶんにしてくれていることや
じぶんが相手に負担をかけているかもしれないことには
気にかけてみるのもいいかもしれませんね。
「わたしこんなふうに感じているけど…」
「ボクこんなふうに思ってるんだけど…」
と、時折、調整できるといいですよね。
公認心理師・臨床心理士 間塚